伊勢芋ってどうやって作られているの?
伊勢芋(秀品)と伊勢芋(優品)の違いについて
伊勢芋(秀品)と伊勢芋(優品)の違いは、大きさと形の違いです(厳密にいうとサイズにはS、M、Lがあります。このサイトでの取扱いの伊勢芋では簡略化してあります)。
秀品(大):1ケ250g以上の伊勢芋で、優品に比べゴツゴツが少ないです。平均350g前後の芋が多く、たまに600g~800gサイズの芋もあります。(が、こんなに大きな芋をお届けすることはまずありません)芋が大きく形が良いので剥きやすいです。
優品(大):秀品(大)と同じく、1ケ250g以上の伊勢芋で、秀品に比べゴツゴツが多いです(溝が多い)。
優品(中):平均150gくらいの芋が多いです。小さく、凹凸があるので剥きにくいのですが安値です。
伊勢芋の大きさはまちまちですので、同じ目方でも芋の個数は変わります。
あくまでも目安ですが、伊勢芋秀品100gで普通のお茶碗1杯分くらいのとろろができます。
※これも芋の形、質によって多少の誤差はあります。
※芋を掘り出す際や梱包の際に、やむを得ず小さな傷がつくことがあります。ご了承ください。
◆三百年の歴史を誇る無害・自然食品伊勢芋
神宮御鎮座の伊勢の地は温暖な気候と宮川、五十鈴川、櫛田川、雲出川等々の清き流れ、大台山系のなだらかな山あいの肥沃な大地に恵まれすばらしいコクと粘りに富んだ伊勢芋を産出してまいりました。
伊勢芋は古く安永・文化年代(今から三百年の昔)に熱心な栽培家が黒皮のツクネイモとは異なる白皮のいわゆる伊勢芋の栽培をひろめ、品質の向上に科学的研究を重ねながら遂に今日の声価と日本唯一の産地として盛況に至りました。
◆伊勢芋の特徴
1. 伊勢芋は他の芋と異なり白皮の丸い形で皮がうすくアクがなくタンパク質を多く含んでいます。親芋を頭上に頂くように子芋が大きく育つところから「親孝行芋」の別名が有り、古来より婚礼や祝い事の贈り物に重宝され愛用されています。丸みがあって凹凸の少ないものとおおとつが多く赤みを帯びたものがあり、後者のほうが粘りが強く品質が極めて良いとされています。皮をむき、すりおろすと粘りが出ます。これはミューシンという物質で卵白人他成分であり、しかも多量のジアスターゼを含み消化をよくするので胃腸を害することがありません。味は淡白でくせがなくコクがあり、ほのかな芋の風味がうれしい一品です。タンパク質、粗脂肪、可溶性無窒素物などを含み、 富栄養価も高く、これらは滋養強壮に効果があり、無公害自然食品の中でも高級品のものです。
2. 和菓子の最高級品「じょうようまんじゅう」の皮は、伊勢芋でないとできません。
【栄養価(市販のナガイモとの対比)】
※タンパク質・粗脂肪・可溶性無窒素物は強壮・強精にききめがあり、
体力・精力を増進するものとして多方面で利用されています。
【伊勢芋 お料理】
伊勢芋の皮の剥き方
ぬるま湯(40~45度)に約二時間程ひたしてから、凹部を包丁の先でけずりナイロンたわしで強く洗うと、簡単に皮がむけます。
もしくは、ピーラーで皮を削り、凹部を包丁の先でけずり取ってください。
とろろ汁
材料: 伊勢芋、青のり、白葱、だしつゆ
1. おろし金ですりおろした芋を、さらにすり鉢でよくすり、さましただしつゆを徐々に加えながら、よく攪拌して好みの濃さにのばします。
2. 熱いごはんの上に盛り、もみ青のり、さらし葱を振りかけて下さい。玉子をのせて下されば更においしさが増します
あわ雪さしみ
材料: 伊勢芋、さしみ
1. 器に盛り分けたさしみの上に、すりおろした芋を添えてください。
簡単な高級料理となります。
月見とろろ
材料:とろろ汁、卵
1. とろろ汁を器に入れ、中央に卵を割って入れれば月見とろろになります。
切りとろ
材料: 伊勢芋、酢、のり、ねりわさび
1. 芋は薄いタンザク切りにして酢水につけ、アク抜きして水気を切る。
2. 二杯酢、または三杯酢をかけ、あぶった海苔を細かくせんぎりにして添えます。
※好みでわさびを添えても美味です。
芋かけ伊勢うどん
材料: 伊勢芋、伊勢うどん、煮出汁、のり
1. すりおろした芋に、別に煮立てた煮出汁を静かに入れてのばします。
2. 湯でよく温めた丼にうどんを盛り、のばした芋をたっぷりかけ、のりを少しふりかけていただきます
揚とろ
材料: 伊勢芋、片栗粉、卵、のり、食用油、調味料
1. 芋をすりおろし、片栗粉、卵、塩コショウ等調味料を加えてよくかきまぜ、これを3~5cmに切ったのりに巻いて中温で揚げます。
季節のお料理ヒント:お鍋の具として
おろし金ですりおろした芋をさらにすり鉢でよくすり、
よく煮立ったお鍋の中にスプーンで一口分ずつ入れてください。
そのまま煮込んでいただくとお餅のような食感が楽しめます。